まつろぐ

俺はキャッチコピーだ
俺はキャッシュサービス
どこもここも住み家らしいわ
数の事はめまぐるしいわ
これがヒットメロディー
君はチャンスメーカー
誰もかれも疑わしいわ
次の唄は生み苦しいわ
風はゆれにゆれて
庭は猫の額 My House

俺の悲しみは Ma maman-
雪の白アリはわからんム

恋はマッシュポテトだ
恋は電子キャラメル
街の道に無知な人並
山羊の耳に盛り上げ製果
誰がミックジャガーだ
どこがチャイナタウンだ
海を越えたムラサキ電話
古い事は明治らしいわ
雨が降りに降れば
屋根がしぼむだけの My House

俺の悲しみは Ma maman-
雪の白アリはわからんム

これがロックビジネス
これがフォークセールス
俺の唄も疑わしいわ
ヤイノヤイノうるさい事よ
これがラストチャンスだ
俺は Hit GINZAで
声をかけてみすぼらしいわ
ナイフ パイプ セロハンテープ
熱が上り下り
窓がのびてちぢむ My House



すごいでしょ？笑

シュールで、アブストラクトで、もうワケワケメ。

でも、これを歌うとね、すごい気持ちいいんだわ。
井上陽水がどれだけ語感や韻を大切にしているか分かる。

特に「雪の白アリはわからんム」の「ム」なんて発音したいがための歌詞ですよね。

「誰がミックジャガーだ」なんて、実名を出しちゃうところも面白い。
（ミックジャガーはローリングストーンズのヴォーカルです）

「山羊の耳に盛り上げ製菓」って歌詞がありますが、実際は
「山羊の耳に森永製菓」と唄っております。権利の関係でしょう。


特にお気に入りなのは「街の道に無知な人並」と
「ナイフ　パイプ　セロハンテープ」ですね。

ここがすごい快感なんですよ！！


陽水氏曰く

この『My House』って曲は歌詞がいい加減な状態になっていて、レコーディングする時に「ちゃんとしなければな」ってデモテープを作ったんですよ。

ネクタイをして、白いシャツを着て、ジャケットを着て、ハンカチもちゃんと忘れないようにして、靴は磨きましたか？っていうのが、「ちゃんとした」っていう言い方なんですけど・・・

ですから、普段着でもう「パジャマで寝っ転がって」みたいな状態の歌詞だったんですよね。デモテープの段階で。

そして、本当のレコーディングで、「じゃあちゃんとしようか」とは思っていたんですけど、これはもう「ちゃんとした外出できるような形にするには３年ぐらいかかるよ」ってなって（笑）。

「じゃあもうパジャマ姿でいっか。まぁ花柄のパジャマで、良い花だし」なんて言いながら・・・（笑）。



だそうです！笑

いやはやもう普通のしゃべりの時の表現から素晴らしいのですが、
この曲は本当にパジャマ姿の状態で正解だったと思いますねぇ。


以下、陽水氏の名言。


常識的な言葉じゃなくて良いんです。
「今日、私は学校へ行きました」っていう常識的なスタイルじゃなく、
「今日、私はとても学校へ混ざりました」とか、
「今日、私は台所のある学校へこわれました」とか、
そういうデタラメを詰め込むっていうのも、いいのかなぁなんて思って。


本当に興味深くて、良いこと言いますよね。
こういう人を詩人って呼ぶんだよ！！

なんでもかんでも言葉に表して、説明し過ぎなんだよなぁ、今の人は。
「会いたい」とかさ「悲しい」とかさ、もっと表現のしようがないの？


で、わざと歌詞だけ見せといて、
どんな曲なのかって説明してないんですけど、
この歌詞だけ見てどんな曲か想像つきますか？笑

これがねぇ、すごいロックチューンなんですよね。
たぶん普通の人が想像する井上陽水ではないでしょう。

井上陽水という人物の幅に広さがうかがえますね。

サビのところの「俺は悲しみは」の後の
「Ma maman-」のところとか圧巻ですよ！！

「ま」という音の響きがどれだけ素晴らしいことか。

よく陽水氏の歌詞に「～のまま」って出てくるのは、
やはりこの音が彼の口に合ってて、良い音を出すって分かってるからなんでしょうねぇ。


そんなこんなで、
この曲が聴いてみたくなったでしょう！？


ってことで、PV風のライヴ映像を。
歌詞がフューチャーされてて素晴らしい映像です。

また、これだけの曲をこれだけの安定感で歌える
陽水氏はさすがとしか言いようがありません。

http://www.youtube.com/watch?v=crRyP1x8izQ


こういう勉強も良いけど、現実を直視しないとね・・・


試験勉強してきます・・・


ばいヾ(´ｰ｀)ﾉばい

[7回]